関西の漫画好き10数名が集まり「出会いと別れ」をテーマに各自が数冊の漫画を持ち寄って語り合う
「春の漫画会 〜出会いと別れ〜」を開催しました。
「はじめまして」も「お久しぶり」もごちゃ混ぜで集まった見知らぬ10数名が漫画を語り、おやつを食べ、ビールを飲むゆるゆるな時間。
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数回に分けて、この漫画会で紹介された「メジャーな漫画」から「マニアックな漫画」まで分け隔てなくご紹介します!
内藤大介さんオススメの漫画
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『星屑ニーナ』著者:福島 聡
友達に借りたばっかりの漫画ですが偶然読んで今日のテーマに合っていたので持ってきました。
単三電池で動く少年型ロボット“星屑”が、“ニーナ”という女子高生に拾われるところから始まります。
とにかく、ストーリー展開がすごく早い。4話くらいでニーナが死んじゃう。
1話で出逢って、2話で仲良くなって、3話で結婚して、4話でもう晩年で。
少年型ロボットの星屑も、電池を替えないと死んじゃうから、電池を替えてくれる新しいご主人様を探す旅にでる。
それに加えて、ニーナとの想い出を消さないために新しいご主人様を探して2巻に繋がっていく。
2巻もまた衝撃で、ずっと衝撃の連続。とても面白い。
アラレちゃんの世界と、火の鳥の世界をあわせた感じです。 |
![yogensha]() |
『予言者ピッピ』著者:地下沢 中也
ピッピは物凄く面白いです。ピップというのは地震予知ロボットの名前です。
世界中から地震をなくすために開発された人形ロボットなんですが、ピップの開発者の息子タミオ君と一緒に勉強し成長していきます。
ある大きな事件をキッカケに一度思考停止に陥るんです。フリーズのような。
ピップが目覚めた時には、もう全てを計算できるようになっていて、人類の終末までをも予測してしまいます。
まるで以前のピッピと人が変わったようになり、これからどういう展開になるのか…というところです。
この漫画は数年に一度しか続編が出ないので今ハマると数年待つことになるかもしれません。笑 |
![pingpon]() |
『ピンポン』著者:松本 大洋
みんな、『ピンポン』は、知っていると思うんですが、そんな誰かとの別れではないんです。
出会いが「ペコ」という主人公の男の子を強くしていきます。ドラゴン風間・チャイナ・スマイル・アクマという強敵と出会い対戦して、挫折したり、這い上がったりしながら、成長していきます。
出会いと別れという点で見ると面白い内容です。別れは色々な意味合いを含んでいるなと思いました。
みんな卓球する理由がカッコ良くて、いちばん好きな作品です。5巻までで読みやすいのでぜひ手にとってみてください。 |
外山 真さんオススメの漫画
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『月は東に日は西に』著者:わかつき めぐみ
高校の「落書きクラブ」という弱小クラブを舞台に、その日常を描いた作品です。
最初は、主人公が高2から始まって、高3になって卒業して終わるんですが、卒業しても落書きクラブの精神は受け継がれて行くというところが、今回のテーマ「出会いと別れ」と合っていると思い選びました。 |
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『インセクター☆シンドローム』著者:やまざき 貴子
『っポイ!』という漫画を描いた、やまざき貴子さんの短編集。
全編近未来の話で、タイムマシーンで過去にタイムスリップして物語がはじまります。
単行本のタイトルにもなっている『インセクター☆シンドローム』は、平安時代にタイムスリップして、お姫様と出逢う話です。
最終的には、一緒にいたいけど、各々やるべきことがあり、別れてしまうんです。
やるべきことを全うするところがいいなぁと思い、持ってきました。 |
吉田 風見花さんオススメの漫画
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『フルーツバスケット』著者:高屋 奈月
高校生の日常を描いた作品で、干支が絡んできてて、異性と抱き合うと干支の動物に変身してしまうという、ちょっとメルヘンが入っています。
相手の男性は、はじめトゲトゲしているんですが、主人公に出逢って徐々にやさしくなっていきます。そして、しっかり別れもある作品です。
23巻まであるんで長いですが、ぜひ最後まで読んでほしいです。途中からすごくドロドロしてきます(笑) |
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『ONE PIECE』著者:尾田 栄一郎
もういっこはベタに『ONE PIECE』を持ってきました。
まさに出会いと別れ。すごく面白いです。 |
CNTR 村山 恵さんオススメの漫画
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『バラ色の明日』著者:いくえみ綾
今日のイチオシは、いくえみりょう『バラ色の明日』の中にはいっている短編集『PIECE OF MY LOVE』という短編。
大学生の男の子が、外国人の幽霊にのっとられるという話で、その幽霊は、主人公の近所で交通事故で死んじゃった外国人。
ひょんなところから その幽霊の恋人だった子と知り合い、疑似デートをするという内容です。
終盤でめちゃめちゃマンガうめぇっ!!!って感じです(笑)
初期〜中期の作品なので荒削りですが、今よりもヘタウマでいいです。私はこれを読んで泣きました。オススメです。 |
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『すみれファンファーレ』著者:松島 直子
最後の漫画が1番最近のもので、小学館から出ているIKKIという月刊誌に掲載されています。
小学生の女の子が主人公。母親と父親が離婚してしまい今っぽい生活の中で
いろんな人に気を使いながら、自分の道を歩いていくって話です。1話で私は号泣しました(笑)
子供の頃って、大人が考えているほど、子供じゃないですか。
いろいろ考えてるなぁっていうのが分かります。
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山本 史さんオススメの漫画
![natsunoowari]() |
『夏のおわりのト短調』著者:大島 弓子
大島弓子さんという少女漫画好きなら、大体知っている方の作品です。
『グーグーだって猫である』が有名ですね。
『夏のおわりのト短調』は短編集です。
女の子のひと夏だけの経験とか10代くらいの女の子のふしぎな感性、独特な残酷な感じとか、ゆらいでいる気分をすごく表現していて面白いです。
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『鉄コン筋クリート』著者:松本 大洋
有名なので説明する必要がないかもしれませんが、松本大洋さんの漫画で1番好きなお話です。
荒廃した街を舞台に、クロとシロという対照的なキャラクターが、街を縦横無尽に駆け巡ります。
はじめて読んだ時、表現がめちゃめちゃ斬新で、こんな漫画みたことなかったです。
シロとクロの関係とか、街の感じとか、最後の街と別れていくが今回のテーマにあっているかな、と持ってきました。
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『25時のバカンス』著者:市川 春子
マンガ大賞でも5位と最近注目されている作品です。
短編集で表題の『25時のバカンス』という話がよくて、天才のお姉さんとその弟の関係にドキドキしてみたり、海の描写や絵が独特で、鳥肌が立つようなページがあります。
キャラクターも出逢って別れてまた出逢って、という感じで面白いです。
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ずらーーーーとご紹介しました。漫画会。まだ第一部です。
実は残り2/3ほどご紹介する漫画が残っています。
乞うご期待!!
(まだまだ、続きます。)